一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そんなまっすぐ真剣な瞳で見つめられたら、意地悪した事に罪悪感さえ抱いてしまう。
ずっと響き渡っているパイプオルガンにせかされるように彼の手を取った。
「、、じゃあその神様に誓いに行こう?」
『はい。』
彼の腕に手をかけ、2人並んでゆっくりと神父様の方へと足を進めていく。
本当にここまで長かった。
私でもそう感じる程ならば、彼はもっと長かったのだろう。
そう思うとなんとも言えない気持ちになった。
彼の腕を掴んでいる指先にぎゅっと力を入れるとそれに返してくれるように彼の腕に力が入る。
それだけでとても幸せな気持ちになった。
そうこうしている間に神父様の前までたどり着いた。
響き渡っていたパイプオルガンがピタリと止んだのを合図に神父様が口を開く。
「新郎暁人さん、あなたはここにいる紗江さんを、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
『はい、誓います。』
「新婦紗江さん、あなたはここにいる暁人さんを、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「はい、誓います。」