一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


「、、ありがと。」





目の前に置かれた料理からはホカホカと湯気が上がっていて、流石に空腹には勝てずにその料理に手を伸ばした。



食べ終わってキッチンへと向かうと、沢山溜まっている筈の食器類や調理器具が綺麗に洗い終わっている。

何事かと驚いて立ち止まっていると私が持っていた食器も突然、手から消える。









『後はしておきますから紗江さんはゆっくりされて下さい。』

「え?!もしかしてこれ、暁人くんがしてくれたの!?ごめんねっ!?お客様に洗わせるなんて、、っ。」

『お客様だなんて。ご馳走になったんですから当然の事ですよ。紗江さんに夕食を誘って貰えて本当に嬉しかったです。、、場も弁えずあんな事を言ったので、暫くは口をきいてもらえない事も覚悟していましたから。』







ふわりと笑う彼が本当に嬉しそうで、見ているこっちも嬉しくなる。



「そんな事しないよ?そういえば実家に戻ってるの?それとも一人暮らし?」

『取り敢えず、実家です。実家と言っても相変わらず誰もいませんから、落ち着いたら一人暮らしをしようと思ってます。』

「そうなんだ。相変わらずお忙しいんだね、、、ご両親。でも!こっちに戻ってきたなら寂しくないね!!慎一達もいるし、また昔みたいにここに遊びにおいでよ。私もそんな頻繁じゃないけどご飯作りにくるし。弟達たちも暁人くんなら大歓迎だろうし、うちのお母さんも暁人くん大好きだから。ね?また夕飯、食べにおいで?」



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