一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そのまま会議室から出て、仕事の話をしながら隣同士の部署へと向かう。
最後に手を振る彼に手を振り返してから自分のデスクへと戻った。
既に出勤していた真由ちゃんは、そんな様子を見ていたらしく目が合うと金曜日以上にニヤニヤとした表情を浮かべながら自販機を指差す。
時計を確認するとまだ就業時刻じゃないことが分かり、観念して彼から貰ったコーヒーを片手に自販機へと向かう。
そして真由ちゃんは自販機でコーヒーを買って、近くの椅子に腰掛けるように私に促すと楽しそうに口を開く。
「はぁ〜あの紗江がね〜〜?まさかの年下かぁ〜。でもお似合いだよ!モデルみたいな美男美女で、めちゃめちゃ絵になってたし。」
完全に誤配している彼女に苦笑いを浮かべながら声を掛ける。
「えっとね、真由ちゃん。喜んでくれてる所悪いんだけど、、誤解だよ?」
「誤解って何が?、、あ!もしかして付き合ってるとかの次元じゃなくて既に籍入れたとか!?!?だって〝結婚を前提に〟って言ってたもんね彼!!!先に越されるなんてなぁ〜。」
うっとりしながらこちらに視線を向けてくる真由ちゃんに焦って、声を上げる。
「ち、違う違うっ!付き合っても籍も入れてないから!!!あの日はスーパーに寄って実家に行ってきただけで、何も無いから!!!」