一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



「契約更新のお祝い。良かったら飲んで?また落ち着いたらそのカフェ、皆んなでランチ行こうね!」

「っ、、はい!!!俄然ヤル気出ました!!!ありがとうございますっ!!!!」








ポケットに入れたコーヒーを嬉しそうに握りしめて勢いよく頷いた彼は、足取り軽く部署へと戻って行った。







「片瀬くん、ありがとう。そして外回り疲れ様。さて!真由ちゃん、お昼どうする?」



そんな後ろ姿を見送ってから振り返り2人に声を掛けると、不機嫌そうな表情を浮かべる彼とニヤニヤとした笑みを浮かべる真由ちゃんの姿。





「え?どうしたの?」

「なんでもな〜い!!あ、今日陽介さんと社食でランチの約束してるんだ。紗江も一緒に行こ。」

「え?!そうなの?邪魔しちゃ悪いから2人で行っておいでよ。」

「大丈夫、2人きりじゃないから。陽介さんが社食を案内ついでに片瀬くんも誘ったみたいだから。4人で行こー!!」





グイグイと腕を引かれ、そのまま隣の営業課の方へと向かった。

彼は何か言いたげな表情を浮かべながらも、私達の後ろを無言でついてくる。




私達に気づいた真木さんが財布を手にこちらへとやって来た。

そんな真木さんに彼は深々と頭を下げた。




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