一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そこで黙々と食べている彼が目につき、声を掛ける。
「あの、片瀬くん。私の分、少し食べれる?セットを食べるの初めてで、こんなに食べられるか不安で、、。」
『そのくらい食べないとダメですよ。でも確かに細い紗江さんには多すぎるかもしれませんね。では少し頂いても?』
「うんっ、、!ありがと!!!」
トレーを近づけてオカズを彼のお皿に入れる。
すると彼はセットでついていたデザートの器を私のトレーに乗せた。
顔を上げると、目を細めて優しく微笑んでいる彼と目が合う。
『オカズは食べますが、これは食べきれそうにありません。実は甘いモノが少し苦手で。女性は甘い物は別腹なのでしょう?良かったら食べてもらえませんか?』
「え?、、いいの?ありがと!」
互いにトレードした形に収まって、デザートが2つになった私はご機嫌で食事を口に運ぶ。
最後に2つ目のデザートを頬張っていると先に食べ終わった彼が、何故かこちらに手を伸ばした。
そして彼の長い指が口元を撫でる。
『ついてますよ、プリン。紗江さんは本当に可愛いですね。』
「え、、?本当?あ、ありがと。」