一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
海外からやってきた彼、片瀬 暁人の表情や言動で彼女へと寄せる想いは誰もが一目瞭然なのに全く気づいてない。
本人が気づいてない所で密かに人気のある彼女だが、ここまで彼女に対して優しく愛おしそうに接するのは彼が初めてだ。
だからそんな彼に任せてみたくなる。
彼女の幸せを。
「、、ねぇ、片瀬くん。紗江の事っていつから好きなの?紗江は中学生の頃から面識があるっていってたけど。片想い何年?」
『そうですね。俺が小4で紗江さんが中学1年だったので、もう15年くらいでしょうか、、。紗江さんしか見ていなかったので。』
「じゅ、15年!?!?そんな長い間?!でも流石にそのルックスなら彼女いた時期もあったでしょう?思春期だし、流れでそういう事になったりとか、身体だけの関係、、とか?」
『ありませんよ。、、第一に背が伸びるまで女性にも距離を置かれていましたし。声を掛けられるようになっても紗江さん以外、興味ありませんでしたから。』
「えっ、、ちょ、まっ、、!っ、、じ、じゃあもしかしてその歳でまさかの童てっ、、!?」
あまりの驚きに声を上げてしまうと最後まで言い終わる前に愛しい彼から口を塞がれた。