マスクの最強少女




その時はそのくらいにしか思っていなかったけど、

今、目の前にしているこの状況を見て

言葉を失いかける



神代さんは戸を閉めた後、部屋の中でばたりと倒れた


「えっ、これ放っておいていいの…?」

「いいか見てろ。」


重力に任せるままの彼女の体は不自然に腰を浮かせ、

次第に起き上がった


体の周りに放たれた眩しい光に目を細めていると、静かに右腕をあげた


「commencons “はじめましょう”」


鼓膜が破れるほどの騒音と共に、1番端にあるタンスが神代さんの手のひらへ近づき

触れた瞬間、周りが見えなくなるほどの光と騒音を立てて砕け散った


「…ビビった、」


「こんなのでびっくりしていたら失神するぞ笑」

さもこれが当たり前のようにみている

その後も操り人形のようになった彼女は、爆風を巻き上げながら次々に家具を破壊していく

所々に見える血の滲んだ傷が痛々しい



「…え?」

突然動きが止まったかと思えば、体が宙に浮いて

部屋の中央へと流される


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