マスクの最強少女



『とりあえずビニールの上に移動させて四肢を解体。そのキャリーに入るように。
まだ血が流れると思うから、先に血を抜く。
うわー、こいつ太ってるから面倒くさい』

『こう言うのって、殺害現場でするんですね。
私が勝手に思ってたのは、人目につかない小屋でするのかと…』

『ここの証拠隠滅をして、もう一箇所も証拠隠滅するなんて二度手間。
解体してからの方が運びやすいし』

『なるほど、一理ありますね』



「…なんか聞いてるだけで気分悪くなるな、これ」


「本当それ。笑
しっかり今切断してる音が聞こえるって生々しすぎる」


「いちいち言うな本気で気分悪くなるわ」


これ、神代さん平気なの?全く取り乱したりしてないし、淡々と質問している


『よし、キャリーに詰めるの手伝ってくれる?』

『はい!』


チャックの閉める音が聞こえて、これから掃除をするようだ


『この洗剤は血液とか体液を分解するやつ。
最後は後ろ向きで拭きながら玄関に向かうから』

『はい』



俺と青木は交代でパソコンの前に座り、監視し続けた

今、俺の隣で青木は寝ている


「青木、もうそろそろ終わりそうだぞ」


「…ん、もう8時か。」

証拠隠滅するのには遺体の処理よりもかなり時間がかかっていて、
あっという間に外が明るくなっていた



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