マスクの最強少女



よく分からないし、ダメージを受けて何がヤバいのかも分からない

が、とりあえず神代さんの後を追った



「どこだよ」

建物の中をよく知らない俺には広すぎて、途中で見失ってしまった


「…ん?」

近くから物音と…咳き込む声が聞こえた


「女子トイレか、」

社会のルール的に躊躇したが、一瞬だけ覗くことに、


「…え!?神代さん?!」

手洗い場で嗚咽に耐える神代さんがいた


「…ぅっ、ち…か寄らないで…っ、」

と、手で制御されるが、
今にも倒れそうな彼女を放っておくほど酷くない

片手でしっかりと抱き支え、片手で背中をさすった


「わ…たしっ…ぅっ、死体…触ってる…からっ…」


「いいから、黙ってな」


砂糖しか食べない彼女の胃からは吐くものもなく、
残り少ない胃液と気持ち悪さを吐き出していた


「…はぁ…はぁ…」

涙の跡が出来ていて、段々と吐き気も治ってきたようだ



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