いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました



***
 
 駅前にある雑居ビルの三階。

『Rabbit』とカラフルな文字で描かれた看板がドアにぶら下がり、
 カラフルな電飾が巻かれ光り輝いていた。

「ね、涼太。来るの久しぶりなんじゃないの?」

 咲山が坪井に問いかけながら、店の扉を開ける。

 カラン、カランとドアに取り付けられた鈴の音が頭上で響く。

 目の前に縦長の店内が広がった。

 入り口のすぐそばからカウンター席が並び、恐らく真衣香たちよりも少し歳下だろうか? 
 若い男女が数人。
 ガンガンと大きな音で鳴り響くBGMにもかき消されないほどの大きな声で、笑い合いながら酒を飲んでいる姿が目に入った。
 
 思わず後ずさりそうになる、真衣香には馴染みのない雰囲気の店内は薄暗く、ブルーのライトが多方向から店内を照らしている。

「あ、涼太と夏美じゃん!久しぶり~!」

 カウンター席が途切れた、奥の方から何人かが咲山と坪井の名を呼びながらこちらに向かってくる。

「わー、みんな久しぶり~。今日は涼太以外にも会社の子、もうひとり来てるんだよ~!」

 咲山が後ろで黙りこくっていた真衣香の両肩を持ち、ずいっと群がる数人の先客の前に差し出す。

 目の前にはピアスやネックレスなどのアクセサリーをジャラジャラと身にまとい、香水と酒の匂いを充満させる数人の姿。

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