いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
「あの子、今ちょっと色々あって弱っててさ。昔のこと悪かったなって引きずってるならチャンスだと思うよ?」
「どーゆうこと?」
「慰めてあげてよ、人間なんてさ効率よく罪悪感消したい生き物じゃない?」
「罪悪感って……」
優里は「うん」と軽く首を縦に振った。
「芹那と色々あった後、坪井くん女関係めちゃくちゃ派手になっていったらしいじゃん?」
「青木が言ってたの?」
「そう。高校は別のとこ行ったけど、噂はずっと聞いてたからって」
(……へぇ、そうなんだ。俺は、逆に一切情報入れてこなかったな)
そこで初めて、芹那と自分の、その後の行動の違いを知った。
優里は一旦声を止め、頬杖をつき、じっくりと坪井を見る。
「あんたの中でもトラウマだった? 芹那とのことは」
肝心なとこほど落ち着いて聞いてくる。
頭のいい女だなとは思った。
感情任せに責められていた方が楽に答えられたのだろうと思う。
「そうだね、かなり後悔してたしずっと残ってたよ」
「そりゃ逃げ出したもんね、結果的に。色々事情はあったんだろうけど、その事情さえ芹那に話さなかったじゃない」
「まぁ……それすらも面倒で。そっちの言うとおり、逃げたしね」
話すことも億劫だったといえばさすがに声を荒げるだろうか? なんて考えながらも黙っていると。
「あんたに、この先も芹那と切れないでいられる度胸ある?」
「……青木と? どういう意味?」
よくわからずに聞き返すと、優里は坪井を真正面から睨みつける。
「私、真衣香とはずっと友達でいたいの。これからも。あんた、私の親友の真衣香と、つきあってく度胸ある? 芹那の親戚の私。その親友の真衣香とだよ」
(ああ、なるほどな。そんな度胸ないだろ、さっさと別れろよって? やっぱそーゆーこと?)