いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
よくわからない時は、必殺”自分に置き換えて考える……”だ。
こんなことも経験がなさすぎてパッと自分で判断できないのが、痛いところで。
(えーっと、この場合、俺に内緒で八木さんと二人で会われるわけだろ? そんで知らないところで連絡取り合ってたり……立花に)
頭の中に状況を思い描いただけで。
(……死ぬ、確実にダメージ喰らって死ねる)
結構早いこと、答えに辿り着けた。
「それ、二人で会うとか、連絡取り合うとか。嫌がる奴いるんじゃない?」
坪井は真衣香のことを思い浮かべながら、優里の口から言わせようと敢えて問いかける。
優里は再び当たり前だというように、大きくうなずいた。
「ああ、真衣香はそりゃ嫌でしょ。だから黙っといて」
「いやいや待ってよ、そっちのが後々まずいでしょ、嫌がるだろ」
「何が? 坪井くんがうまくやれば芹那と会うのは一回きりじゃない。真衣香には知られることないまま終わらせられるでしょ? 違う?」
どことなく嬉しそうに言う優里をじっと見つめる。
真意こそ不明だが、優里は自分と真衣香を”別れさせたいのだろう”と、それだけは、やはりわかる。
そして、どこからその自信がくるのかはわからないけれど”一回で終わるわけがない”と思っての発言でもある。
(あんまり考えたくないけど……マジで青木がまだ俺に気があるとか、それか二人して嵌めようとしてるか)
後者はさすがにないだろう……と、坪井は早々に自分の問いかけに自らで答えを出した。
芹那の気持ちに関しては正直予想もできないが、目の前の優里が、芹那のために一方的に真衣香を傷つけたいのだとも思えない。
(俺に向けてる怒りが演技じゃないならね)
いまいち真衣香以外の女はどこからどこまでが本心で本心でないのか。掴めないし、知りたいとも思わないから。
こんな時には困ってしまうものだと学んだ。