いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
ぐっ! と、唸り声を上げるしかできない真衣香。
こんな風に言われてときめかない女子はいるんだろうか。
いるはずがない。
「あ、また話逸れた。 それより、明日からさ俺がいない間何かあったら連絡して」
「何かって?」
坪井からの言葉に違和感を感じ、真衣香は聞き返した。
連絡を取り合うことの方が、今はまだ非日常だ。
だってこれまでは連絡先さえ知らなかったというのに。
「俺に言いたいこととか、いや、なくても話したくなったらすぐ連絡して」
「……う、うん?わかった、ありがとう」
「約束な?」
そう言って頬を撫でられる。
坪井はどうやらフニフニと、頬に触れることが好きなようでそういえば何度も撫でられている。
そんなに自信のある肌ではないというのに。
振り返るとまた緊張を思い出し、意識がそちらに奪われていく。
感じた違和感も流れてしまった。
「って、あ〜もう7時じゃん。腹へった!な、立花何食いたい?」
「へ?」
「おいおーい、何とぼけた顔してんの?一緒に帰ろって言ったじゃん。俺何の為に頑張ったんだよ、今」
「か、帰るよ。帰るんだけど……その、えっと」
しどろもどろになる真衣香。
「ん?どしたの?」
「勘違いだったら、ごめんね。その、一緒に帰ろうって、その」
「なになに、どしたの」
「会社帰りにデート、してくれるの?そのアフターファイブ的なデート?」
アフターファイブ……。と呟いた坪井を見ればポカンと口を開けて真衣香を見てる。