これは恋ですか。
久我さんが出て行くと専務は、椅子に座り机上の書類の束を手に取り、仕事を始めた。


私は久我さんに返してもらったパソコンを開く。
あんなわけわからないことに使われたなんて、噓みたいにいつもと同じ。


「パソコン、何か不具合があれば言って。
アイツ、悪いヤツじゃないんだ」


さっきから久我さんをフォローしてばかり。
専務は、久我さんを大分かってるみたい。


「びっくりしました。
アイデアが浮かぶと周りが見えなくなってしまうなんて人、うちのお父さん以外にも、いるんだなぁって」


「…あぁ。
そういえば、教授と同じ部類かもしれない。
じゃ、華子くんなら、すぐに慣れてくれるな。
アイツはこのIJソリューションズに、なくてはならない人材だ。よろしく頼むよ」


専務は、そう言ってニッコリと王子様のようなキラキラ笑顔を浮かべた。

それだけで、胸が熱くなります。







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