これは恋ですか。
恋愛経験ゼロの私。
そんな私が漠然と憧れていた恋愛。
お互いが好きでたまらなくて、何時もその人のことが頭を占領していて。
漫画の世界のような、バラ色の時間になるんだって思ってた。
だけど、私が今、大和に抱いている気持ちは、そんな綿あめみたいにふわふわした甘いものじゃない。
『そんなもの、方程式があるわけでもない。
華子の気持ちと俺の気持ちで作っていくものなんだ。
側にいたい。いて欲しい。その気持ちを大切にしよう』
大和が言ってくれた言葉が、胸を揺さぶる。
『大和は、固定観念や一般的なルールにとらわれ過ぎない、それこそ一番いいところ』
ジュンさんの言葉が、私をとらえていた『恋愛とはこうあるもの』という観念を打ち壊す。
方程式のないもの。
固定観念にとらわれないこと。
二人で作っていくもの。
たぶん、これは…
「私、大和が何かを作り出すことの、お手伝いをしたい。
皆が変だという、大和が考えごとをしている時間、私は何が生まれるのかワクワクするの。
そりゃあ歩いてる時とかは危ないけど、それは、私が側にいて大和の手を掴んで声をかけていればいいだけ。
大和が生み出すものは、大和にしか作れなくて、それは、価値のあるもので。
私はそんな大和を尊敬する」