これは恋ですか。
「よぉ、丹下。
ずいぶんとマスコミ呼んだんだなぁ」

やってきたのは、スーツ姿も決まった、精悍な雰囲気の男性だ。一条専務や丹下社長と同世代くらいかな?鍛えているのだろう、ラグビー選手のような体は二人より一回り大きい。

「COOGAに負けたくなくて。
お久しぶりです、威(たける)社長」

COOGA(クーガ)。大手総合電機メーカー。家電から産業用電気機器まで幅広く展開している会社。
こんなに若い社長さんだとは、思わなかった。


「音楽の分野に関しては、アリオンには敵わないよ。今回のは、すごいシステムじゃないか。
開発は、もしや大和(やまと)が絡んでる?」

「お察しの通りです」
丹下社長は、困ったように一条専務を見た。


「大和は、一条にぞっこんだからなぁ。
仕方ないな」

3人の会話がよくわからない。
とりあえず、専務の側でジッと控える。


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