これは恋ですか。
まだ幼稚園生だったのに。
マジでスゲェヤツ。
俺には絶対に出来ない。

おゆうぎやら、お絵かきやら、そんなもん出来るよりずっとスゲェのに、家族以外の大人たちは大和を異端視する。そしてそんな大人たちに育てられた子供たちも大和をイジメたり、距離を置いたりする。

俺はそれが許せなかった。
大和を守りたくて、柔道や空手を習い始めた。




俺たち家族は、みんな大和を理解していた。
なぜなら、父の弟、祖父の兄と、大和のような天才肌の技術者が身近にいたからだ。
日常生活が苦手な叔父達を家族が支えてきた。
おかげで叔父達は徹底した技術者になれた。他の企業が驚くような独創的な発明をいくつもして、COOGAは、常に時代が求める最高のものを提供してきた。
そんな叔父達と支えた家族の頑張りで町の電気屋が、日本で指折りの大企業になれたのだ。



「威。大和を頼む。
大和。威の側を離れちゃダメだぞ。
他のヤツらになんぞ、何を言われても構わない。
我が家にとって、威も大和も誇れる自慢の子供だから。
お互い、サポートし合えば無敵だぞ」


それが曾祖父さんの遺言だ。
俺たちは、家族から溢れるほどの理解と愛情を注がれながら育った。



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