これは恋ですか。
「それがさ、やっと威が女の子と付き合う気持ちが分かった。
華子を抱きしめると、心まで満たされていくんだ。華子の声は、とても心地がいい。華子が気持ちよさそうにしてると、俺も気持ちいい。
いっそ、一日中、あのマシュマロみたいな柔らかな胸に顔を埋めていたい」


…マジか、大和。


『女なんて、皆、おんなじ。
勝手によがってうるさいしさ、やることは一緒なのに何が良いのか、わかんねー。
威は、胸がデカイ女がいいっていうけどさ、そんなの、ただの肉の塊じゃん』

って言ってたよな?
それが、嫁さんの胸に顔を埋めて幸せを感じるとか信じられない。

清楚で上品。絵に描いたようなお嬢様だと思ってたけど、色々スゲェんだな、嫁さん。




というわけで、俺は完全に存在価値を見失ってしまった。
大和を守るために鍛え続けてきた心も体も宙ぶらりんになってしまった。
その役目は、今や嫁の華子さんが担ってくれる。



俺、これからどうしようかな。




本気で結婚したい相手もいない。
大和の居なくなった右側は、寂しいまま。



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