これは恋ですか。
結婚してしばらくして、大和に子供が生まれた。
一条のところとわずか2週間違い。
そういえば大和は、ずっと一条の子供と同級生にしたいと言っていた。
上手くやったなぁ。


「大きな河と書いて、たいが、って名前にしたんだ。
拓人の娘、花音(かのん)を守る強い男にしたいんだ。

威、頼む。大河を鍛えてくれよ」



やっぱり久我家は男系だ。
生まれた甥っ子は、周りの同時期に生まれた乳児よりひと周り大きな子だった。
一条の子供が女の子だったから、“お姫様を守る騎士“にしたいと、大和は考えているようだ。


どうだろうな。久我家の男は、大和みたいな天才肌の可能性もあるからな。



ベビーベッドを覗き込むと、その純粋無垢な大きな瞳がまっすぐに俺を見た。

目が合った瞬間、俺の体に電気でも走ったような衝撃が走る。

俺は、大河に両手を差し伸べた。
すると、コイツは迷いなく、俺の右手の指先をギュッと握ったんだ。
大和がいつも掴んでいた、俺の右手を。





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