これは恋ですか。
「気取った少食の女は嫌いだ」


久我さんが、減っていない私の皿を見ておもむろに言った。



嫌い。



思いもかけない言葉が突き刺さる。

人に、面と向かって嫌い、と言われたのは初めてで、体が硬直する。


「気取ってなんて、いません」


なんとか言葉を紡いだけど、声は震えて涙も滲んでくる。

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