これは恋ですか。
「じゃあ、華子くん、一緒に行ってやってくれないか?」
「専務⁈」
専務が、会議から帰って来た。
いつの間に、ドアを開けたのだろう。
久我さんと話していて気づかなかった。
こんなんじゃ、秘書としていけないなぁ。
「悪いが急用が出来た。
一条商事の会議は、別の日で調整してくれないか」
「わかりました」
私は、慌てて一条商事で仕事をしているはずの北村さんに連絡をする。
向こうでも、準備が進んでいたようだけど、何とか調整できそうだ。
「それで。
専務、呼び出した理由って、アレですよね、補佐の女の子のこと、ですよね?」
久我さんが、話を切り出した。
「補佐の女の子?
あぁ、また辞めたんだっけな。
やっぱり、なかなか定着しないな」
「あれ?違うんですか?」
「そんな事じゃない。
久我、今日の昼の事だ。
…詳しく、聞かせてくれないか?」
専務は、深刻な面持ちで久我さんの向かいに座った。
「今日の昼って…
昼メシの時に話した事で全部ですよ?」
「いやいや。
俺が食事の途中で呼び出されたから、ほとんど話を聞けなかっただろ?」
「あ、そうか。
昔、俺が取得した特許に関わることでアメリカの弁護士が話をしに来た、それだけですよ。
でも、後のことは弁護士先生にお任せしようと思って」
久我さんが胸ポケットから無造作に名刺を取り出した。
名刺の角が曲がってしまっている。
「九条さん、念のため会社で管理しておいて。
俺が持ってても、無くすから」
「専務⁈」
専務が、会議から帰って来た。
いつの間に、ドアを開けたのだろう。
久我さんと話していて気づかなかった。
こんなんじゃ、秘書としていけないなぁ。
「悪いが急用が出来た。
一条商事の会議は、別の日で調整してくれないか」
「わかりました」
私は、慌てて一条商事で仕事をしているはずの北村さんに連絡をする。
向こうでも、準備が進んでいたようだけど、何とか調整できそうだ。
「それで。
専務、呼び出した理由って、アレですよね、補佐の女の子のこと、ですよね?」
久我さんが、話を切り出した。
「補佐の女の子?
あぁ、また辞めたんだっけな。
やっぱり、なかなか定着しないな」
「あれ?違うんですか?」
「そんな事じゃない。
久我、今日の昼の事だ。
…詳しく、聞かせてくれないか?」
専務は、深刻な面持ちで久我さんの向かいに座った。
「今日の昼って…
昼メシの時に話した事で全部ですよ?」
「いやいや。
俺が食事の途中で呼び出されたから、ほとんど話を聞けなかっただろ?」
「あ、そうか。
昔、俺が取得した特許に関わることでアメリカの弁護士が話をしに来た、それだけですよ。
でも、後のことは弁護士先生にお任せしようと思って」
久我さんが胸ポケットから無造作に名刺を取り出した。
名刺の角が曲がってしまっている。
「九条さん、念のため会社で管理しておいて。
俺が持ってても、無くすから」