これは恋ですか。
「あれ?久我の…
どっちだ?威は、そんな格好じゃ絶対出歩かないから、大和か?」

「ご無沙汰してます、大将。
大和です。
華子は、まだ、警察と話とかありますか?
出来れば、こんな様子なので連れて帰りたいのですが」

「あぁ。華子さんには、この現場にいるのは辛かろうよ。警察の対応は俺がやるから、連れて帰ってやんな」

「よし。
外に俺が乗ってきたタクシーを待たせてる。
行こう、華子」

大和が手を取って引っ張ってくれる。
だけど私の足は、全く力が入らない。立つことも出来ない。

「大和、ごめんなさい、立てない。
肩、貸して下さい」

そう言ったのに。

次の瞬間、大和は私をお姫様抱っこしてくれた。

「え、え、大和、私、重いから」

「大丈夫。
全然重くない。それより、心配だから」

研究ばかりのインドア派。
それなのに思っていたより、力あるんだ。


私は大和と一緒にタクシーに乗り込んだ。

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