これは恋ですか。
あ。


髪をかきあげた桜木先生の、左手の薬指がキラリと光る。
私が現場で拾ったリングだ。
あの、二人の名前が刻まれたリングをつけてるということは。


私の胸がざわついた。


「鎮痛剤のおかげかしら、痛みは平気。
寝すぎで少し頭がぼんやりするわ。

それより、ちょっと聞こえてきたんだけど、九条さんが恵さんの教え子だったの?

すごい偶然ね。
皆、知らないところで繋がりがあったんだ」


「そうなんです。

一条副社長と大和は同級生。
丹下社長と、桜木先生、黒川さんは同じ学年で、お二人の後輩。

丹下社長の奥様の丹下先生は、私の高校の担任なんて」

私は改めて皆の関係をまとめてみた。
考えたら、なんだか、すごい!偶然の出会いに感謝!


「一条さんを中心に相関図が出来るわね。

そろそろ、一条さんが描く最高の未来を手にする重要なターニングポイントなのでは?

最強の弁護士を中心に、一緒に戦ってくれる仲間達が揃いましたよ?」


丹下先生、カッコいいこと言うなぁ。さすがだな。


「あぁ。恵さんの言う通りだ。
機は熟した。

華子くん、久我、聞いてくれ。

俺は。

桜木いぶきと結婚して、家族になる。
最強のパートナーを手に入れる」


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