これは恋ですか。
あぁ、やっぱり。

さっき、桜木先生のリングに気づいたから、何となく察してた。
だから、心の準備、出来ていた。


「おめでとうございます。
副社長、桜木先生」


大丈夫。
私、ちゃんと笑顔でお祝いを言える。


「ありがとう、九条さん。
私はこれからもアメリカを拠点として仕事をするから、色々と面倒をかけると思うけど」

「私、仕事覚えます。
桜木先生、私のことも、どんどん使って下さい。
桜木先生が副社長の右腕なら、私は左腕になってお二人を支えていきますから。
私も、お二人と同じ。一条に人生賭けるつもりです」


「ありがとう、華子くん。
これからも、よろしく頼むよ」


副社長の、柔らかな笑顔。
こんなに穏やかで優しい笑顔は、初めてかもしれない。
すごいな、桜木先生。
いつもピンと張り詰めた緊張感の塊のような副社長に、こんな顔させるんだから。



< 91 / 140 >

この作品をシェア

pagetop