これは恋ですか。
「まぁ、たまにはゆっくり休んで、いぶきさん。せっかくだから一条さんに甘えてしまえばいいのよ。

それから。
おめでとう、一条さん、いぶきさん。
お式とか、新居とか、もう考えてあるの?」

ウトウトとしている初音ちゃんを抱っこしながら、丹下先生が言った。

「いぶきの父親が、もう体がかなり弱っていて。
だから、式もなるべく早くアメリカで、と思ってます。
孫の顔も見せられれば、一つ親孝行かな、と」

副社長が、丹下先生の腕の中で眠ってしまった初音ちゃんを覗き込みながら、優しい表情を浮かべてる。


「わかった。
協力するわ、出来ることあれば何でも言って!
あぁ、お二人の結婚、主人にも早く伝えてあげたいわ。きっと大喜びよ!
でも、今、大事な会議中なのよね」

「丹下くんならきっと、会議放り出して飛んで来てしまうわ。
あとでキチンと話します」


さすが桜木先生、よくわかってる!
丹下社長も、副社長のこと大好きだから、一も二もなく駆けつけると私も思う。


「ほんと。その通りよ。
あの人なら仕事ほっぽりだしてしまうわね。

でも。
やっとお二人があるべきところに収まって私も本当に嬉しいわ。
ドレスはきっと、ジュンさんが最高のものを作ってくれるわねー。楽しみ。

いぶきさん、私をお母さんの代わりだと思って何でも相談して」

もしかして、桜木先生、お母さんいないのかな。
そもそも日本には知り合いもいないって言ってたもんね。

「あ、じゃあ私のことは、妹だと思って、何でもこき使って下さい!」

「ありがとう、恵さん、九条さん。
助かります」



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