危険なキミの溺愛
湊の手を両手で持って、腕をぐっと伸ばす。



「私に触らないで…」



ふと湊の表情が曇ったから、誤解されないように慌てて続けた。



「緊張してるだけ…嫌とかじゃなくて…その…」



「それで、こんなに赤くなる?」



「わからないけど…湊のせいだよ」



無駄にイケメンで、意地悪も言うけどやっぱり優しくて…。



今だって、私のお願いを聞いて戻ってくれた。



「俺のせい?あぁ…そうだよな。男に免疫ないし」



面白がってなのか、指に髪を絡めてこようとするから慌てて阻止した。



「ないけどっ…湊に優しくされると、変にドキドキしちゃうの…こんな気持ちになったの、湊が初めてで…」



素直に言っちゃった!



あ、でもこれってなんだか告白っぽい!?




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