危険なキミの溺愛
隣にいた湊にしがみつくと、勢い余って湊と共にベッドの上に倒れ込んだ。



気づけば私の上に湊が覆いかぶさっていて、今にも唇が触れそうな距離にいた。



ドックン!



心臓が一気に跳ね上がる。



印象的な切れ長の瞳、長い睫毛や透き通るように綺麗な肌、もうその美しさに魅入ってしまう。



非の打ち所のない完璧な顔…。



ドキドキしながらも、落ち着いて観察している私は今とっても無防備。



だけど湊はなにかを仕掛けてくるでもなく、ただ私を静かに見つめている。



「ご…ごめんなさい…引っ張っちゃった…」



沈黙に耐えかねて謝ると、湊は透かした顔のままボソッと呟く。



「保健室に男連れ込んでなにしてんの?襲うぞ」



ひゃあっ…。






















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