危険なキミの溺愛
「じゃあどうする?また抱えて教室まで行こうか」



「そっ、それだけは!」



あ~っ、だけど今の状態もかなり…。



「そこまで痛くないの…うん、湊の腕を貸してもらえれば…」



「抱きついていいよ」



「いやっ、それダメでしょ」



「そうか?歩きやすい方法で。任せるわ」



意外とあっさりしているのを見て悟った。



私がドキドキしているほど、湊は意識をしていなくて…私が湊に抱きついても、なんてことないのかも…。



経験値の差?



私が過剰に反応してるだけ?



そうだよね…。



湊は女の子の扱いなんて慣れてるし、顔が近くに迫っても、抱きつかれようがなんてことない。



きっとそう…。




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