危険なキミの溺愛
「盗聴器」



「盗聴器!?どういうこと?」



「昨日の俺らの会話、聞かれてたみたいだ。母親からの制裁だな」



え…制裁って!



「そ、そんなこと…」



「こういうこと平気でする親だから。戒めに俺を襲わせるとかやること汚ねー」



ちょっと待って?



まさか…そんな。


「これで俺らの会話は筒抜け。引越し前に付けられたみたいだな」


「いくらなんでもそれは…」



「護衛がいるって言ったよな?おかしいと思ったんだよな…気配消せるのなんてあいつぐらい…」



「あいつ?」



もう、なにがなんだかわからない。



湊は深刻な表情のままソファに腰かけた。



そして頭を抱え込んでしまう。



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