俺様副社長に娶られました
「もし、嫌じゃなかったらだけど……」


わたしを支配するような表情の陰影が、目の奥の色っぽさをより濃くして、上から見下ろされる角度にゾクッとする。


「俺しか知らない沙穂が見たい。」


創平さんは低く響く声で囁いて、わたしの胸元に甘えるように顔を埋めた。
囁くときの堪えるような弱った表情は、今まで見たことがない狂おしげなものだったから、体の奥の、胸よりもっともっと奥の方にきゅんと響いた。


「き、嫌いにならないでくださいね……?」


喉にグッと力を込め、勇気を振り絞って呟く。


「煽ってるようにしか聞こえない」


クッと籠もらせるように笑って、創平さんは顔を上げた。


「俺、頭も耳も変になったのかもな。舞い上がりすぎて」


眉尻を下げてわたしを見つめる。
涼しげな瞳が、わたしを映してきらめいている。


「わ、わたしもドキドキしすぎて、心臓が変です……」


再びカットソーの裾を捲った創平さんは、わたしの肌を撫でながら、あらわになった胸元にくん、と鼻を利かせる。


「あ……んっ」


片手で胸に優しく触れながら、赤く尖った先端を口に含まれて、身体中に反響するくらいドキドキする。
くすぐったくて両足をもぞもぞ動かすと、創平さんの膝がわたしの両膝の間を割るようにして開いた。


「創平さん……わたし、心臓がはち切れそうです……っ」
「わかったから。これ以上見境つかなくさすなって」


緊張が和らぐような優しい言い方で、創平さんはわたしの頭をポンと撫でた。


「可愛いこと言われると、加減する余裕がなくなるだろ?」


困った風に微笑んで、またわたしを容易くときめかせた創平さんの指が、しっとり湿った部分に触れる。


「っ、あ……」


終始創平さんはどの愛撫も緩急こそあるものの休めないので、わたしは初めての感覚に体がバネみたいに跳ねたり、聞いたこともない自分のものとは思えないような甘い声を吐息交じりに漏らしたりした。
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