【演歌歌謡曲】佐伯達男のこころ歌
ぬくもりの駅
途中下車した

この駅の

待合室のいろりに

安らぎの火が

灯ります

優しく、暖かく

悲しみに、傷ついて

ボロボロの俺の胸に

安らぎの火が

優しく

俺を、なぐさめる

あの娘と

泣いて別れて

雪の鉄路(みち)をたどって

ここまで来た

あれからいくつ

月日(とき)が

流れたのかな

雪の卯之町駅

ぬくもりの駅


子供の頃に

大切に飼っていた

小鳥が死んだあの日の

さみしさ

悲しみを

今でも覚えている

何もかも、なくした

俺のこの胸に

大きな穴が

あいた心に

吹いてくるすきま風が

とても寒いよ

このいろりの

温もりで

こごえる胸を

暖めて

新しい春を

探す旅に

また行こうか

雪の卯之町駅

ぬくもりの駅


途中下車した

この駅の

待合室は

放浪(さすら)う男の

たった1つの

心安らぐ場所

いつの日にか

どこか違う場所で

新しい出会いが見つかり

ホンマの春が

来ると俺は

今でも、信じている

山の雪がとけて

菜の花が咲いて

桜が咲いて

暖かくなれば

新しい恋人に

めぐり会える日を

信じて、旅に出ようか

雪の卯之町

ぬくもりの駅
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