【演歌歌謡曲】佐伯達男のこころ歌
宇和島の風
まだ来ぬ

春を求めて

1人特急(れっしゃ)を降りて

たどりついた場所(ところ)は

牛鬼の城下町

春のたよりは

まだ来ないのかな

桜はいつになったら

咲くのだろうかと

宇和島に、宇和島に

吹く風に問いかけるけど

まだ冷たい

風が吹く

春まだ遠い

空模様


城山をかけ登り

天守閣の広場に着いて

ひとりで、街並みを

ぼんやりとながめていた

俺の心に

春はいつ来るのか

花の咲く頃は

いつなのかと

宇和島に、宇和島に

吹く風に問いかけるけど

まだ冷たい風が吹く

春まだ遠い

空模様


この世に生まれて

俺は、初めて知った

愛を、なくした時の

さみしさ

悲しみを

このままさみしく

年齢(とし)をとるのかな

1人旅は

いつまで、続くのかと

宇和島に、宇和島に

吹く風に問いかけるけど

まだ冷たい風が吹く

春まだ遠い

空模様


城山から見える

街並みが、涙で

かすんで、ぼやけて

はっきりと見えないよ

あの娘ともう一度

俺は会いたいよ

あの娘と手をつないで

歩きたいと

宇和島に、宇和島に

吹く風に問いかけるけど

まだ冷たい風が吹く

春まだ遠い

空模様


宇和島に、宇和島に

吹く風が、まだ冷たくて

小雪舞う、小雪舞う

春まだ遠い

空模様
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