冷酷王子は子リス姫を愛でる
この国では尊敬する者の名前をミドルネームに使うことが多い。



この大陸を統一し、ここまで平和にしたのは紛れもなく父の力。



国王として、父として、それなりに尊敬はしているのだ。



エドワード国王陛下、それが、フィンリュークのおじいちゃん。



「大事に育てるといい」

「はい」

「アンドリュー、大事な話がある。後で来てくれ」

「わかりました」



全員が名残惜しそうに部屋を出て行き、メイドにも席を外してもらった。



この空間には、俺と息子のふたりだけ。



込み上げるのは、やはり愛おしさ。



「お前は魔力が強いのだな。つわりがキツいと、魔力が強い子が生まれるとは本当だったのか?」



目を閉じたり、開いたり。



そんな返事の息子の手のひらに指を置けば、キュッと握られて。



「愛している、フィンリューク…」



言葉を発さない我が子と、しばらく触れ合った。



ここに誓う。



何があっても、お前とキャシーは俺が守ると。



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