【女の事件】十三日の金曜日
第27話
ふきこが自殺したことが原因で、まさのりの家は周囲に多大なメーワクをかけていたことに気がついたので、オタオタオタオタとおたついてばかりいた。

たけのりが職場であきよしをよってたかっていじめていた問題に加えて、殺人罪で逮捕されたこと…まさのりがヤクザを利用して教習生を殺していたので、殺された教習生の遺族のみなさまが、まさのりと教習所を相手取って1京円(いっけいえん)の損害賠償請求を裁判所に起こした。

まさのりは、教習所をクビになった。

同時に、自殺したふきこの親族からも訴えられたので、家族はリサンした。

ゆかこは、あきよしが三豊市でやくざの女を犯して殺した後、やくざの男に拳銃で撃たれて殺された事件が原因であきよしの両親から『あきひろとあきよしをグロウしたのだから出てゆきなさい!!』と強烈な声でなじられたので、家出をした。

傷心のゆかこは、白鳥の実家へ帰ってきたのに『実家の家族が家を売却して出ていった…この家は、別の所帯の人間の家になっている…』とキンリンの人から言われたので、警察署へ助けを求めることした。

ゆかこは、警察署の保護室で一時暮らしていた。

それから数日後に、身元引き受け人の夫婦に連れられて高松市円座町にあるマンションへ行った。

ゆかこの両親が円座町のマンションで暮らしている兄・ひろかず(39歳)が暮らしている部屋に転がり込んでいたと言うことが分かったので、ゆかこはもう一度家族4人で仲良く暮らして行くことを選んだ。

2017年9月1日に、まさのりが起こした教習所のトラブルとふきこを死においやらせた問題を解決するための示談金交渉とゆかこの家出の身元引き受け人を一手に引き受けて解決させた家の夫婦は、まさのりとゆかこに命令を下した。

まさのりは、多肥上町にある製麺工場の経理の仕事に再就職するのと同時に、夫婦の長女のふさこ(31歳・OL)と再婚をして、ムコ養子に入れと命令を下した。

まさのりがお見合い相手のふさこは、結婚を約束していたカレ・のりひろ(31歳・地銀本店勤務)がいたが、両親がふさこにまさのりのために別れてくれと言うたので、ふさこは仕方なく両親の要求を受け入れた。

ふさこと別れてしまったのりひろは、ゆかことお見合いをさせてゆかこの再婚禁止期間が解けたら入籍するようにとお願いをした。

しかし、のりひろ自身は『ふさことの結婚をあきらめた…いえ、結婚なんかしてもなんのメリットもないから、ワーキングホリデービザを取得してアメリカ合衆国へ行く準備をしている…』と投げやりな言葉でいうていた。

そういうことで、ふさこの両親からの要求をきっぱりと断った。

ゆかこ自身は、結婚生活に大失敗していたので、ふさこの両親からの命令には従わないと言うて激しく抵抗していた。

そうしたことが原因で、新たな悲劇が始まった。
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