見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
やっぱりとてもムリです、と返事をしようと身構える。
だけど、先輩は潤んだような瞳で私を見つめ、祈るような気持ちでいるだろう…と思うと、声が出せない。
「ああ、もういいよ。分かった!」
大きな声を出した副社長にビクッとして声を詰まらせる。
見遣れば、副社長はソファに座り直すところで、それを視界に入れた社長は安堵した様子で、「じゃ神野さんもね」と言ってくる。
「いや、あの」
私、完全に無関係ですよね?と問いたくもなるが、社長と先輩は嬉しそうに笑い合い、良かった良かった…と燥ぎ合っている。
それを見ていると、もう何も言えない。
この場の雰囲気を壊してまで帰りたい…とは、…言い切れない。
(はぁ……)
どうしてこんなことに…と思うけれど、今日此処へ来ると言ってしまったのは自分の方だし。
(こんなことになるのなら、お正月は避ければ良かった。先輩にはいつでも会おうと思えば会えるのに、何もこんな時期に……)
フォークとかナイフとか使う夕食が出てきたらどうしよう…と別の不安までが巻き起こってしまう。
だけど、先輩は潤んだような瞳で私を見つめ、祈るような気持ちでいるだろう…と思うと、声が出せない。
「ああ、もういいよ。分かった!」
大きな声を出した副社長にビクッとして声を詰まらせる。
見遣れば、副社長はソファに座り直すところで、それを視界に入れた社長は安堵した様子で、「じゃ神野さんもね」と言ってくる。
「いや、あの」
私、完全に無関係ですよね?と問いたくもなるが、社長と先輩は嬉しそうに笑い合い、良かった良かった…と燥ぎ合っている。
それを見ていると、もう何も言えない。
この場の雰囲気を壊してまで帰りたい…とは、…言い切れない。
(はぁ……)
どうしてこんなことに…と思うけれど、今日此処へ来ると言ってしまったのは自分の方だし。
(こんなことになるのなら、お正月は避ければ良かった。先輩にはいつでも会おうと思えば会えるのに、何もこんな時期に……)
フォークとかナイフとか使う夕食が出てきたらどうしよう…と別の不安までが巻き起こってしまう。