見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
食後のデザートまでいただいた後、私は先輩夫婦に「そろそろ帰ります」と声をかけた。
「いっぱいご馳走になってすみません。とても美味しかったです」
味はあまり覚えていないけれど、どれも一級品だったことには違いない。
「こっちこそ変な緊張させちゃってごめんね。おかげで父と母も気楽だったと思うよ」
もちろん私も…と先輩は耳打ちしてクスッと笑う。
会長夫妻とも打ち解けた感じの先輩の優しい嘘に微笑みを返しながら、会長夫妻と先輩のご両親にも頭を下げて振り返った。
(あ…)
そうだ、副社長にも挨拶をしておかないといけない。
彼が蟹の殻を剥いてくれたおかげで、沢山食べることができたから。
ゴクン、と唾を飲み込み、ソファに掛ける彼に近づく。
長い足を組む副社長は、私が近寄ると目線を上げ、それに怯みながらも頭を下げた。
「あの…お邪魔しました。蟹、美味しかったです。ありが…」
とうございました…とお礼を言おうとしているのに、彼はそれを聞かずにスクッと立ち上がる。
「それじゃ俺も帰るか」
「いっぱいご馳走になってすみません。とても美味しかったです」
味はあまり覚えていないけれど、どれも一級品だったことには違いない。
「こっちこそ変な緊張させちゃってごめんね。おかげで父と母も気楽だったと思うよ」
もちろん私も…と先輩は耳打ちしてクスッと笑う。
会長夫妻とも打ち解けた感じの先輩の優しい嘘に微笑みを返しながら、会長夫妻と先輩のご両親にも頭を下げて振り返った。
(あ…)
そうだ、副社長にも挨拶をしておかないといけない。
彼が蟹の殻を剥いてくれたおかげで、沢山食べることができたから。
ゴクン、と唾を飲み込み、ソファに掛ける彼に近づく。
長い足を組む副社長は、私が近寄ると目線を上げ、それに怯みながらも頭を下げた。
「あの…お邪魔しました。蟹、美味しかったです。ありが…」
とうございました…とお礼を言おうとしているのに、彼はそれを聞かずにスクッと立ち上がる。
「それじゃ俺も帰るか」