見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
午後六時から始まった打ち上げ会場でも私は接待役に徹した。
ダイニングバーの各テーブルを回っては料理の注文を聞いたり、アルコール類の追加をお願いしたりして忙しくしていたのだ。
「神野ちゃんも飲もうよ」
此処においで、と誘ってくれる人達は多いのだけれど、酔い過ぎた人がいたらセーブさせないといけないから、ゆっくり着席している暇もなく。
「…っもう、神野ちゃんは真面目すぎっ!」
接待はいいから飲もう、と腕を引っ張る珠紀。
その勢いに負けてなだれ込むように上がったお座敷には副社長がいて、こっちは顔を見るなり胸が弾んで、「ど、どうも」と恐縮しながら、ちょこんと座布団の上に正座した。
なんだかライオンの横に座らされたウサギのような感覚。
別に副社長がひどく不機嫌で、私のことを睨んでいる訳でもないのに緊張してしまう。
「飲めよ」
そう言って差し出されてくるグラス。
恐る恐る手にすると、ビールでいいか?と問われ、はい…と返事して注いでもらった。
「あー、いいなぁ。神野ちゃん」
ダイニングバーの各テーブルを回っては料理の注文を聞いたり、アルコール類の追加をお願いしたりして忙しくしていたのだ。
「神野ちゃんも飲もうよ」
此処においで、と誘ってくれる人達は多いのだけれど、酔い過ぎた人がいたらセーブさせないといけないから、ゆっくり着席している暇もなく。
「…っもう、神野ちゃんは真面目すぎっ!」
接待はいいから飲もう、と腕を引っ張る珠紀。
その勢いに負けてなだれ込むように上がったお座敷には副社長がいて、こっちは顔を見るなり胸が弾んで、「ど、どうも」と恐縮しながら、ちょこんと座布団の上に正座した。
なんだかライオンの横に座らされたウサギのような感覚。
別に副社長がひどく不機嫌で、私のことを睨んでいる訳でもないのに緊張してしまう。
「飲めよ」
そう言って差し出されてくるグラス。
恐る恐る手にすると、ビールでいいか?と問われ、はい…と返事して注いでもらった。
「あー、いいなぁ。神野ちゃん」