見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
囁く相手にぱっと目線を向ける。
副社長は微笑んでいて、「別に泣いてもいいぞ」…と笑いかけてきた。


「いつも我慢してるんだ。…でも、俺の前では涙を堪えなくてもいい」


思う存分泣け、と言われ、驚きで涙も引っ込んでしまいそう。
呆然とした感じで彼のことを眺めていると、「自覚がないのか?」…と反対に呆れられた。


「社内でカウンセリングをした後、いつも泣きそうな顔をしてるだろ。他人(ひと)の悩みや心配事を受け止めたのはいいけど、それをどこへ消化させるべきだろう…って顔をして。
そうやってずっと、蓄積させてきただろ。自分が涙するのも忘れて、人のことだけを思ってきただろ」


だけど、それに潰されてたら意味がない…と呟く声にハッとする。


確かあの時、同じことを言われた。
意味が分からなくて、周りの目も気になって、聞き流そうとしたけど__。



(忘年会で言ってたのは、この事だったんだ……)


媚を振るな、と言われ、何のこと?…と疑問に思った。
放っておけなくなる、と言われ、貴方の問題じゃないの!?…と憤りを感じた。


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