見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
(あの時、副社長は一体何が言いたかったんだろう……)


ぼんやりと頬杖をついて思い返そうとするが、彼が言いたかった言葉まではなかなか想像がつかない。

ただ、何となく躊躇うように微笑んでいた表情が気になった。
手を出すとか出さないとか、そういうものとは別の意味で笑っているような気がした__。


(言いたくても言えないような雰囲気って言うのかな。そういうものを感じたんだけど……)


デスクに顎を付け、ハァ…と深い溜息を漏らす。
彼とは結局、距離を縮められたのかどうかが不明なままで、次の約束もしないで帰ってしまったな…と思い出した。


(私から連絡をしてもいいのかな)


交換した連絡先を思い返して困惑。
相手はオフィスの副社長ではあるし、きっと自分よりも遥かに忙しく、時間も取れないだろう…と思うと躊躇する。


(このまま何もしないでいたら、あの夜のことも無くなりそうな感じがする)


手を握られて歩いた夜が妙に懐かしい…と感じる。
たった二、三日前のことなのに、すごく時間が経った気がしてくる__。


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