見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「琴音もお疲れ」


名前を呼び返された時はホッとして、安堵で胸を撫で下ろす。
その後はいつもの副社長と変わらず、穏やかに会話してフルコースを食べ終えた。




「どれも美味しかったですね」


デザートの皿まで綺麗に平らげた後、感想を述べる。
この間の店よりも確実に高級そうなお店で、毎度のように支払って貰うのも悪い気がして、「副社長…」と声をかけた。


その呼び方に多少ムッとして見せる。
文字で会話をしている時から名前で呼べと言われていたから、それでだろうと思っていたけれど。


「琴音にとって俺はいつまでも上司なんだな」


不機嫌そうに声を発せられ、えっ…と言葉に詰まった。


「俺はいろいろと知っているんだ」


そう言うと厳しい顔つきでこっちを見て、私はますます顔が強張る。


「俺が出張中に何をしていた?今週もずっと特定の男に何かと話しかけていただろ」


気に入らない、という雰囲気で囁き、心臓がバクバクと鳴りだす。


「俺が居ないのをいいことに何をしていたのか教えて貰おうか。特定の男をリサーチして、相手のことを調べ上げてどうするつもりだった?」

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