見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

「飲み過ぎて変な夢みてるんだ、きっと」


じゃあ、もう一度寝れば夢から覚めるかなぁ…と枕にうつ伏せようとした。



「おいっ！勝手に一人で解釈するな」


副社長は夢の中なのに反論してくる。
その声を聞きながら、自分が見ている夢の割には都合よくいかないな、とムッとしながら枕を抱き上げた。


「いいか、よく聞けよ」


ベッドの上に手を付き、ギシッとスプリングを弾ませながら近寄ってくる相手。
その体からはほんのりとボディソープの香りが漂い、髪からはポトンと雫が落ちてシーツの上に丸いシミが広がっていく。


「これは夢でも何でもないからな。あんたは打ち上げの最中にぶっ倒れて、意識を失くして眠り始めたんだ。それで焦った連中がどうしようと騒ぎだしたもんだから、俺が送ると言って連れ出した。しかし、あんたの住所は知らないし、言えるような状態でもないみたいだから、酔いが醒めるまで此処で見守ることにしたんだ」


いいか、分かったか？と真面目な顔で説明している。