見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「本当にバイタリティーに溢れる奴だな」
それだけは学生時代から変わらない…と感心する彼は、カップを持ち上げてストロベリーココアを飲む。
けれど、直ぐに口から離してしまい、「甘っ!」と漏らして私の方へカップを差し出した。
受け取った私はカップを傾けて飲む。
ココアの香りよりも先にストロベリーが鼻腔を吹き抜け、舌の上にはココアの甘さだけが残った。
「うん、甘いね」
流石にこれはちょっと…と笑うと、彼の方も「だろ」と返事。
これなら千之さんが淹れてくれるビターなココアの方が美味しい…評価し、それでも勿体ないと思いつつ、ちびちびと飲み進めた。
カップを握って飲む私を見つめ、千之さんは静かに笑っていた。
そんな彼の穏やか表情を見据えながら、四月からもこんな風に一緒に居れる時間が作れればいいな…と思った時だ。
「…なぁ、一緒に住まないか?」
いきなりそう言われ、ポトン…と手からカップが滑り落ちそうになった。
「おっと…」
慌てて受け止める彼の手が私の手を包み、驚きと戸惑いとで胸が弾んだ。
目線を向けるとそのまま心臓を跳ねさせ、つい訊き返してしまった。
それだけは学生時代から変わらない…と感心する彼は、カップを持ち上げてストロベリーココアを飲む。
けれど、直ぐに口から離してしまい、「甘っ!」と漏らして私の方へカップを差し出した。
受け取った私はカップを傾けて飲む。
ココアの香りよりも先にストロベリーが鼻腔を吹き抜け、舌の上にはココアの甘さだけが残った。
「うん、甘いね」
流石にこれはちょっと…と笑うと、彼の方も「だろ」と返事。
これなら千之さんが淹れてくれるビターなココアの方が美味しい…評価し、それでも勿体ないと思いつつ、ちびちびと飲み進めた。
カップを握って飲む私を見つめ、千之さんは静かに笑っていた。
そんな彼の穏やか表情を見据えながら、四月からもこんな風に一緒に居れる時間が作れればいいな…と思った時だ。
「…なぁ、一緒に住まないか?」
いきなりそう言われ、ポトン…と手からカップが滑り落ちそうになった。
「おっと…」
慌てて受け止める彼の手が私の手を包み、驚きと戸惑いとで胸が弾んだ。
目線を向けるとそのまま心臓を跳ねさせ、つい訊き返してしまった。