見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
誤解するなよ、と言いだす彼の声を聞きつつ、私はまだ実感が湧かずにぼうっとしていた。
店内の話し声や音楽も聞こえない程、彼の声だけに神経を集中させていたのに。
「琴音?」
唖然とする私の目の前で、彼が掌を振る。
その仕草を見てもまだまだ実感が湧かず、ぎゅっと指先で頬の肉を摘んで爪を立てた。
「痛っ!!」
頰全体に走る痺れるような痛みを感じて顔を歪める。
それで、ようやく夢ではないのだ…と実感し、改めて彼を見つめ、その目をまた見返されてしまった。
(千之さんと私が…?)
それは何度も夢に描いてきたことだ。
彼が私の部屋へ泊まり、出勤の準備をしに、先に部屋を出て行く時など。
その度に、寂しさを彼の背中に預けそうになった。
ぎゅっと後ろから抱き付いて、「帰らないで」とお願いをしそうになった。
また会えるのに…と思いつつも、胸の奥にずっと寂しさが居残った。
オフィスで会えるかもしれないと期待して出社しても、会えない時はやはり、寂しくて落ち込んだ。
店内の話し声や音楽も聞こえない程、彼の声だけに神経を集中させていたのに。
「琴音?」
唖然とする私の目の前で、彼が掌を振る。
その仕草を見てもまだまだ実感が湧かず、ぎゅっと指先で頬の肉を摘んで爪を立てた。
「痛っ!!」
頰全体に走る痺れるような痛みを感じて顔を歪める。
それで、ようやく夢ではないのだ…と実感し、改めて彼を見つめ、その目をまた見返されてしまった。
(千之さんと私が…?)
それは何度も夢に描いてきたことだ。
彼が私の部屋へ泊まり、出勤の準備をしに、先に部屋を出て行く時など。
その度に、寂しさを彼の背中に預けそうになった。
ぎゅっと後ろから抱き付いて、「帰らないで」とお願いをしそうになった。
また会えるのに…と思いつつも、胸の奥にずっと寂しさが居残った。
オフィスで会えるかもしれないと期待して出社しても、会えない時はやはり、寂しくて落ち込んだ。