見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「どうしたんだ?これ」
それを握ったまま目線を彼女に走らせると、同じ様なリーフレット類を掻き集めている彼女の手が止まる。
「あの……今度の社員旅行で行く場所を決める為に必要かなと思って、帰りに旅行会社の窓口へ寄ってみたの。そしたら、出入り口付近にいろんなツアーのリーフレットが沢山あって、面白くて集めてたらこんな状態に…」
ごめんなさい、直ぐに片付けるから…と慌ててまた手を動かし始める。
それを俺は手伝いながら集めたものを彼女に渡し、「何も一人でやらなくてもいいんじゃないのか?」と問い合わせた。
「四月から人員も増えてるんだろ。手分けしてやれば」
「そ、それが…」
遮るように声を発した琴音は、ぎゅっとリーフレットの束を胸に抱えるようにして続ける。
「葉山さんは子供さんがまだ未就学児で、六時間の時短勤務中なの。新しく配属されてきた新人の大隅さんには、まだ仕事を任せるのは早い感じもして、なかなか頼めないって言うか、結局自分が動いた方が早くて…」
それを握ったまま目線を彼女に走らせると、同じ様なリーフレット類を掻き集めている彼女の手が止まる。
「あの……今度の社員旅行で行く場所を決める為に必要かなと思って、帰りに旅行会社の窓口へ寄ってみたの。そしたら、出入り口付近にいろんなツアーのリーフレットが沢山あって、面白くて集めてたらこんな状態に…」
ごめんなさい、直ぐに片付けるから…と慌ててまた手を動かし始める。
それを俺は手伝いながら集めたものを彼女に渡し、「何も一人でやらなくてもいいんじゃないのか?」と問い合わせた。
「四月から人員も増えてるんだろ。手分けしてやれば」
「そ、それが…」
遮るように声を発した琴音は、ぎゅっとリーフレットの束を胸に抱えるようにして続ける。
「葉山さんは子供さんがまだ未就学児で、六時間の時短勤務中なの。新しく配属されてきた新人の大隅さんには、まだ仕事を任せるのは早い感じもして、なかなか頼めないって言うか、結局自分が動いた方が早くて…」