見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

（あんな風に笑顔で断られたら、俺は何も手出しが出来なくなるというか、なんだか役立たずの様な気分がして、やってられなくなるんだよな）


本当はもっと琴音に甘えてもらって、俺が居れば幸せだな…と思ってもらいたいのに。


（同棲する前は、もっと一緒に居るだけで幸せだと感じてたのに、この頃はそれだけじゃ満足しないっていうか、むしろ、もっと密着して、がっちりホールドして離したくない…というか、つまり、俺の独占欲が増しただけと言うか……）


それじゃ呆れられても当然か…と気分が重たくなってしまう。

結局、土日も琴音は社員旅行のアンケート結果をまとめるから…と言いだし、先輩でもある兄嫁を頼り、兄貴達の住むマンションへと一人、出かけて行ったのだ。


（送らせてくれ…と言ったのに、それすらも断るなんて一体…）


俺が何かしたか！？とつい問い詰めたくなってくる。
それでなくても、この最近は株主総会の準備等で忙しく、琴音の相手も満足に出来ていないのに＿＿。


（こんなことで気分が沈んでるとか、間違っても堂本には話せないだろ）