見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
(あんなに睨まれる覚えなんてないんだから。それに、気に入らないなら気に入らないでもいいけど、だったらこのキャンプにも参加しないで貰いたい)


もう今更だけど…と変に逆恨みしながら幹事として働いていた。

テント張りやコテージの準備、バーベキューも滞りなく終わって、夕方前になると女子達はそろそろ温泉に行かない?と話が弾みだす。



「ねぇ、神野ちゃんも行こうよ」


珠紀は私を誘いに来てくれた。
けれど、夜のキャンプファイアーの準備で忙しい私には、温泉へ行くどころなどの余裕はない。


「ありがとう。でも、私まだやらないといけないことがあって、温泉はまた後から行くからいいよ」


先に行ってどんなだったかを教えてね、と送り出した。
珠紀は私の仕事ぶりに感心しながらも、気の毒そうな表情で温泉へ向かう。

それを見ながら、少し損な役回りだな…とも思う。
だけど、それが私の仕事だから仕方がない___。


溜息を吐いている場合でもない…と思い、炭と薪はこれで足りるのだろうか…と量を調べる。

寝袋の数も十分だろうか…とテントで休む予定者の数を確かめ、各テントへと確認にも行った。

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