見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「…よしっ!これで完璧!」
キャンプファイアーの一時間前、ようやく準備が整い安心する。
これで温泉へ行ける!とほくそ笑んでいたのに、結局その後も社員達に呼ばれたり、声をかけられたりして、向かう時間はなくなってしまった……。
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午後六時過ぎに始まったキャンプファイアー。
司会進行役は秘書課のメンバーが請け負い、火の神は営業部の主任が受け持つ。火の神には女性もいて、それを担当するのは珠紀。
彼女は同じ営業部の主任にずっと片思い中で、これを機に彼と仲良くなって、一気に距離を縮めたい…と私に希望してきた。
それで、私は珠紀に裏方として応援すると約束した。
作戦として、キャンプファイアーが始まる前に二人を呼び出し、シーツで作ったお揃いの衣装を身に纏ってもらい、仲良く手に手を取って登場してもらったり、二人で歌をデュエットするとか…といろいろなアイデアを捻って提案した。