見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「皆が気を遣ってくれて、ストレスの掛からない仕事を俺に回してくれてるみたいで」


以前よりも多少食は欲が湧くようになった…と言い、私はちょっと安堵した。


「そうですか。良かった」


ホッと息を吐いたのだが、彼はあまり嬉しそうでない。
「ええ」…と答えるがどこか浮かない表情だったので、「少し話をしませんか?」と同じフロアにあるラウンジを指差した。


「えっ?…でも、仕事中だし」


驚く相手に目を向け、これも私の仕事の一環なので…と微笑んで向かう。
ラウンジでは無料のお茶がいつでも飲めるようになっていて、それを手渡して長椅子に掛けた。


「同じ部署の方には言い難いこともあるでしょうから、そういう場合は何の関係もない部署の私に吐き出してくれて構いませんよ」


他言もしません、と言うと疑うような眼差しで見てくる。

まあ無理にとは言いませんけどね、と笑って見せると相手も少し気が抜けたらしく、絶対に誰にも言わないで下さいね、と念押しされて告げられた。


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