見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

「俺が復帰してから皆には何かと負担が増えているんじゃないかと思って、気が気じゃない部分もあるんです。俺はストレスが減って有難いんですけど、その分、他の人が抱え込んでいるんじゃないかと思うと申し訳なくて……」


だから、体重が増えるのも自分としてはちょっと許せない…という本音を明かされ、頭の中では、（苦労性だな…）と感じたけれど。


（でも、彼はとっても繊細で、きっと真面目な性格なんだ）


だから、さっきも仕事の合間でラウンジへ行くことを驚いていた。

融通が利きにくくて、誰の所為でもないことも自分の所為かも…と気に病むタイプ。
そういう人は仕事にも入り込みやすく、ストレスの発散方法も知らないで、溜め込んでしまう人が多い。


うん…と頷きを返しながら、とにかく彼の言いたいことをどんどんと聞くだけ。
それだけでも多少は胸のつかえも取れるし、いくらか仕事へのやる気にも繋がる。


「……俺、もう少し元気になってきたら大橋(おおはし)さんにも言って、徐々に負担を増やしてもらおうかと思います。今はまだ体力的にも不安が残るし、また入院して皆に迷惑かけてもいけないから」