見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
皆、驚いて引いてたんじゃないのか?…と問われ、雑誌を読んでいた副社長の目線が上を向く。


「…別に」


俺が参加しても誰も気を引いている感じはなかった…と答える副社長。
その言葉に、私はあのキャンプのことを思い出し、確かにそんな雰囲気はまるでなかった…と思い返していた。


皆、副社長と打ち解けて会話をしていた。
テントを張るのに慣れているような感じの彼に手伝ってもらったりして、かなり和気藹々とやっているようにも見えた。


「お前さ、いくらキャンプが好きだからって、副社長が社内行事に気軽に参加するもんじゃないぞ。ああいうのは一般社員向けに行なっているんだから、お前は外部の人達とやればいいだろ」


ねぇ…と賛同を求められ、え?あの…と返答に詰まる。


「神野さん聞いてくれよ。こいつ、学生時代にワンダーフォーゲル部だったから、今でもその癖が抜けなくて、ああしてキャンプとかアウトドアになるといつも気軽に参加したがるところがあるんだ」


迷惑なら迷惑です、とキッパリ言ってやってもいいんだよ…と言われ、どの口でそんな怖いことを…と狼狽えてしまう。


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